STORY OF THE BOOK
"We Are Flowers"
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ミコト屋と絵本をつくる
絵本が生まれたきっかけ
絵本屋が八百屋と本をつくる。
はじまりはミコト屋でのポップアップ。
「旅する八百屋」と呼ばれる青果店ミコト屋とともにつくる絵本『We Are Flowers』。
神奈川県横浜市青葉区の拠点「MICOTOYA HOUSE」では、全国各地の農家から届けられたの自然栽培や在来種の野菜や果物を量り売りやプラスチックフリーで買うことができます。またロスになってしまう食材などを活かしたアイスクリームも店頭で楽しむことができるなど、これまでの八百屋の領域を超えた活動をしているミコト屋。
そんな彼らと絵本をつくろう!となったのは、yackyackbooksがミコト屋でポップアップを行ったことがきっかけでした。
ミコト屋の店頭では、週末にになると何かしらのポップアップイベントが行われています。フードだけでなく洋服や帽子、サングラスなど生活にまつわるありとあらゆるものがやってきて、ちょっとしたマーケットに。もうジャンルレス。共通しているのは、人が想いを込めて丁寧につくったり選んだりしたもの、というところでしょうか。
代表の鉄平さんの親しみやすさ好奇心に溢れた愛嬌がつなぐ人の和が、八百屋という領域を超え人が集まる場所をつくりだしています。もう行くだけで楽しい、美味しい。そんなミコト屋の店先でyackyackbooksも絵本を並べさせてもらう機会がありました。
元々、本がもっと生活の中にあったらいいなという思いをもちながらyackyackbooksを始めたこともあり、八百屋さんという異業種の領域で出店ができたこと自体がとても楽しいものでした。
そんな折に「一緒に絵本をつくってみたいね」ということを鉄平さんと話していました。ミコト屋と絵本をつくるなら、どんなものがいいだろう。テーマを考えるなかで鉄平さんが提案してくれたのが「野菜や果物の花」だったのです。
実はこの本が生まれる前に、別案でミコト屋との絵本制作が進んでいたんですが、複数人が関わっていたことでうまく軌道に乗せることができず、プロジェクトが止まってしまっていました。(発起人として反省する点多々あり、、) そんなこともあり、以前話していた「野菜や果物の花」というテーマであらためて本の種を蒔いてみることにしたのです。